空手の話

小学生から中学生にかけて空手をやっていた(やらされていた)
道場に入るとき「押忍!!!」と叫ばないといけない
私は細くて弱くてプライドが高く、負けるのが心底許せなかったが負け続けており、そもそも空手が好きじゃなかった
腹を蹴られると内臓が一瞬押しつぶされるような鈍く強い痛みが生じて、泣いてないのに涙が頬をつたっていたことが何度かあった
相手に対し、ひどい、という驚きと不信感が湧いたが
試合じゃないところで会話するとすごく優しかったり明るかったりして困惑した
型はそんなに嫌いじゃなかった
中学生になって、どうしても辞めたくて親に頼んだら
「毎日走るならいいよ」と言われ、走るのも嫌いだったが勝ち負けがないだけましだと思った
放課後、毎日家から歩いて30分くらいの本屋とCD屋が複合したTSUTAYAまで散歩するようになって
気が向くとたまに走ってみた
中学生が終わるころ、ようやく辞めることができた